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狩宿城跡
狩宿観音堂の南西あたりには、狩宿城がありました。城主は、林弥助と伝わっていますが、詳しくはわかっていません。寛文年間(1661~1673年)にまとめられた『寛文村々覚書』では、古城跡と記されており、このころすでに、城として使われていませんでした。また、『寛文村々覚書』には、「今ハ百姓屋敷ニ成ル」とも記述されています。
昭和六十三(1988)年に行われた発掘調査では、江戸時代の遺物が多く出土しましたが、これらは、「百姓屋敷」となったあとのものではないかと思われます。また、その多くは、日常雑器ですが、多様な種類のものが多量に出土しており、使用していたのは、農民の中でも裕福な階層の人ではないかと考えられています。
所在地
尾張旭市狩宿町4丁目21付近(案内看板=狩宿第2ちびっ子広場内)