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更新日:2021年3月16日
「香害」とは、合成洗剤や柔軟剤、化粧品類などに含まれる合成香料(化学物質)のにおいによって、不快感や健康被害が生じることをいいます。
近年、残香性の高い製品の普及により、国民生活センターではこの種の相談が多く寄せられており、特に柔軟剤のにおいに関する相談が多くなっています。
自分にとっては快適なにおいでも、もしかすると他人は不快に感じたり、中にはアレルギーや「化学物質過敏症」などにより体調を崩し、苦しんでいる方がみえるかもしれません。
周りの方への十分なご配慮をお願いします。
「化学物質過敏症」とは、建材、合成洗剤、柔軟剤、化粧品、芳香剤、除草剤、排気ガスなどの日常生活に含まれる、通常では問題にならないような微量の化学物質に敏感に反応して、「頭痛」、「めまい」、「倦怠感」、「脱力感」などの健康被害の症状が発生するものです。
化学物質に反応するかどうかは個人差が大きく、また、ある時を境に突然発症することもあります。
「化学物質過敏症」については、病態や発症メカニズムなど未解明な部分が多く、医学的な定義や診断基準が確立されていない現状にありますが、原因物質の除去で改善または治癒するとされていることから、まずは、この病気と香害についてご理解いただき、症状に苦しんでいる方へのご配慮をお願いします。
また、ご自身が化学物質過敏症を発症しないためには、症状を誘発する可能性のある有害因子にむやみに近づかないこと、早期に離れること、使用を控えるようにすることなどが有効とされています。
なお、室内における香害は、「シックハウス症候群」(室内の主に空気環境に起因する健康被害の総称)と類似する部分も多くあります。予防対策の際は併せてご参考ください。
NPO法人化学物質過敏症支援センター
化学物質過敏症について一般的な知識や悩み事などの相談にのっていただけます。
詳しくは化学物質過敏症支援センター相談窓口(別ウィンドウで開きます)をご覧ください。
関連リンク(別ウィンドウで開きます)
<消費生活センター>
<化学物質過敏症関係>
<シックハウス関係>
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