【写真】雛飾り

三郷町で採集した桃の節句の写真です。正確な撮影年は分かりませんが、一緒に採集された他の写真の様子から昭和前期のものだと思われます。

当時は、ひな壇に家にある人形を集めて飾ることが多く、この写真でもひな人形だけでなく様々な人形が一緒に飾られています。また、下から2段目には菱餅が、最下段にはおこしものと料理が供えられています。また向かって左には竹に小さな餅を刺してつくる「餅花」が飾られています。この地域の餅花は竹の枝に紅白の小さな餅をたくさんさして作り、雛飾りと一緒に飾ります。また、餅花の枝には、写真のようにせんべいなどのひな菓子をぶらさげました。子供たちは、餅花が飾られている家を訪れて菓子をもらうこともあり、これを「ガンドをうつ」と言いました。

（関連資料）

• おこしものの型