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長池のマメナシ・アイナシ自生地(尾張旭市指定文化財第11号)
員数 |
1,037平方メートル |
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種別 |
記念物(天然記念物) |
指定年月日 |
平成15年10月1日 |
所在地 |
城山町長池下4523番地1 |
所有者 | 尾張旭市 |
マメナシ及びアイナシは、バラ科ナシ属に属する落葉樹で、ため池周辺などの湧き水のある場所に生育します。いずれも4月に開花し、果実はマメナシは直径1cm前後、アイナシは直径2~3cmです。
長池は市街地の近くにありながらマメナシのまとまった自生地であるとともに全国的にも希少なアイナシの自生地でもあります。指定当時でマメナシは26株あり、最大のものは根回り131cm、幹回り96cm、樹高6.3m、枝張7.0mありました。アイナシは、指定当時には2株ありましたが、うち1株については残念ながら平成20年春までに枯死してしまいました。現在ある1株は、幹回り94cm、樹高9.0m、枝張5.5mあります。
マメナシ・アイナシの花
マメナシは、4月に白い花を咲かせます。花は直径約2.5cm、花弁5枚、花柱2~3個、胚珠が6個あり、正常に受粉すれば種子は1つの果実に6つ結実します。
アイナシは、マメナシとナシの自然雑種であり、全国的にも数か所しか確認されていない大変貴重な植物です。アイナシも、マメナシと同じく4月に白い花を咲かせます。
マメナシ
アイナシ
(令和2年4月6日撮影)
マメナシ・アイナシの実
マメナシ・アイナシは、秋になると小さな実を実らせます。
マメナシの実は直径1cm前後、アイナシの実はマメナシよりも大きく直径2~3cmです。
マメナシ・アイナシの実
(左:マメナシの実、右:アイナシの実)
マメナシ
アイナシ
(令和2年10月30日撮影)