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狩宿白山神社の陶製狛犬(尾張旭市指定文化財第13号)
員数 |
1対 |
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種別 |
有形文化財(工芸品) |
指定年月日 |
平成19年4月1日 |
所在地 |
狩宿町三丁目143番地 |
所有者 | 狩宿白山神社 |
品質 | 陶製 |
吽形 |
阿形 |
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寸法 |
高さ32.9cm |
高さ32.2cm |
銘文 |
寛延四天 |
寛延四年 |
釉薬 |
御深井釉、銘文は呉須象嵌 |
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その他 |
寛延四年は1751年 |
正面
背面(左阿形、右吽形)
瀬戸窯の陶製狛犬は、鎌倉時代後期(13世紀)から焼き始められ、村落の神社や一族の氏神に一族繁栄、家内安全などを祈願し奉納されました。また、江戸時代には大型品の製作が隆盛し、紀年・寄進者・奉納先・作者等の銘文が刻まれ、明治初期まで作られていました。
狩宿白山神社の陶製狛犬一対は、背面に呉須象嵌手法によって奉納した寛延四年(1751年)の文字や村落の名前とともに5人の奉納者の名前が記されています。奉納者は、現在も狩宿地区に多く在住されている「林」「大竹」の姓を持つ人々です。
銘文は、阿形吽形ともほぼ同じですが、紀年の「年」「天」の一文字の違いがあります。全体に淡黄色の御深井釉(おふけゆう)が施され、ユーモラスな表情は見る人の心を和ませます。