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良福寺山門(尾張旭市指定文化財第7号)
員数 |
1棟 |
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種別 |
有形文化財(建造物) |
指定年月日 |
昭和61年2月10日 |
所在地 |
印場元町一丁目15番地19(地図) |
所有者 | 良福寺 |
構造 |
薬医門、一間一戸、本瓦葺、切妻造り |
萬安山良福寺は、臨済宗妙心寺派の末寺です。創建は、久安年間(1145~1150)とも治承年間(1177~1181)とも伝えられています。
天正(1573~1591)のころには、織田信長や信長の次男織田信雄から保護を受けていましたが、豊臣秀吉の検地や小牧長久手の戦い(1584)の兵火によって荒廃します。その後、しばらくは荒れたままでしたが、寛永八年(1631)尾張藩初代藩主徳川義直の命によって中興され、今にいたっています。
この門は見付柱や冠木などがこの規模のものにしてた太いことや、ほぞ穴が不自然な位置にあることから転用材を使用していることが推察されます。寺伝によれば、この山門は中興の折に、清州城の城門ひとつを譲り受けたとされています。なお、昭和51年には門扉、金具、釘隠などの修理が行われ、平成11年には地盤及び袖塀を含む山門の全解体保存修理を行っています。