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株式会社エコペーパーJP
株式会社エコペーパーJP
名実ともに「エコ」な会社、それが株式会社エコペーパーJP
基本理念「自然環境の保全と資源の保護に努め、豊かな地球と住みやすい社会の構築に貢献する」を
掲げ、古紙を主原料とした紙の製造事業に取り組んでいるそうです。
今回は具体的な事業内容や環境への取組などについてお話を伺いました。
事業内容
2009年4月に株式会社トキワの製紙事業を譲り受ける形で事業を開始し、
瀬港線沿いの入り口から矢田川沿いまで達する広大な敷地内で、
印刷用紙と段ボール原紙の製造を行っています。
印刷用紙は1日に約100トン、1分間に約700mという猛烈な速度で生産されており、
取材時に生産現場を見学したところ、あまりの速さに目で追うことが出来ず
逆に止まって見えるという状態でした。
製造されている印刷用紙は漫画雑誌の本文用紙として使用されており、
ある雑誌では本文用紙の100%をこの工場で製造されている製品を使用して発行しているそうです。
段ボール原紙については、中芯を製造しています。
中芯とは段ボールを断面から見た際に波打っている部分のことで、
段ボールの強度を支える重要な存在です。
この中芯用の紙を1ヶ月に約9,000トン生産しています。
これは一般的な段ボール箱に換算すると約1千万ケース分に相当します。
機密書類溶解処理事業
エコペーパーJPでは、機密文書をバラバラの繊維状になるまで溶かす溶解処理も行っています。
完全密閉された屋内施設に、利用者と限られた従業員のみが入り、その場で処理を行うため、
機密文書が風により飛散して情報が漏洩する心配がなく、安全に処理ができるとのことです。
溶解後の機密文書は紙の製造原料になりますので、
溶解事業を通じても紙のリサイクルに貢献しているといえます。
環境への取組
印刷用紙と段ボール原紙のどちらも古紙を主原料としており、
「事業を通じて紙のリサイクルに貢献しているという自負がある」といいます。
エコペーパーJPでは「適切な森林管理」の国際認証制度であるFSC認証を取得し、
持続可能な森林活用・保全の取組に参加しています。
また、建築廃材として出た木屑を燃料としたバイオマス発電を行っており、
工場で使用する電力の一部を賄っています。
他にも、各種省エネタイプの設備やLED照明を採用し、屋上にある太陽光発電など、
事業全体として高い環境への意識が感じられます。
原料となる古紙が高く積まれています。
働きやすい環境づくり
「会社として働きやすい環境づくりは常に意識している」とのことで
特に社内での改善提案制度には力を入れており、製造の効率化からよりよい働き方まで
様々な改善について社員が提案すると1件500円、コストダウン等の優秀な提案については
最大で10万円が支給され、年間で20件近く提案する社員もいるそうです。
この制度が社員のモチベーションを高めることにもつながっており、
一人一人が職場環境や事業内容を意識するきっかけにもなっているようでした。
また、社員食堂にも力を入れており、日替わり定食と麺類の2種類から選べるランチは社員からも
好評とのことで、取材時に食堂の横を通った際には食欲をそそる香りが立ち上っていました。
自然環境だけでなく職場環境も含めた2つの環境に配慮を欠かさない、
まさしく環境配慮の企業であると感じられました。
基本情報
企業名:株式会社エコペーパーJP
設立:平成20年12月10日
代表者:代表取締役社長 堀田 豊
資本金:3億円
従業員数:129名
所在地:尾張旭市晴丘町東82番地1
公式ホームページ:http://www.ecopaper.jp/<外部リンク>
Tel:0561-53-3315/FAX:0561-53-3362