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株式会社ニワショーセラム
尾張旭市内の北東部、森林公園のほど近くに、令和10年には創業100年を迎える
「株式会社ニワショーセラム」が立地しています。
このページでは、そんなニワショーセラムの歴史と事業内容について紹介をしていきます。
沿革
昭和3年に瀬戸市で碍子(がいし)メーカーとして創業したニワショーセラム
(当時の社名は丹羽鉦電機製陶所)は、昭和34年から47年にかけて瀬戸市内の3拠点を
集約する形で現在の場所に移転してきました。
碍子(がいし)とは、上の写真のような器具で、電気を絶縁するという機能があります。
ニワショーセラムが創業当時、折しも日本全体に電力が普及していく中で、碍子の需要も旺盛で、
古くから陶磁器の産地であった瀬戸周辺では磁器製の碍子を生産する工場が多数稼動していました。
やがて戦後の復興から高度経済成長期に入り、三種の神器と呼ばれた白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫に
代表される電化製品等が社会に普及していく中で、電化製品等に使用されるファインセラミックスと
呼ばれる陶磁器の新たな分野の需要が大きく高まっていくこととなります。
そうした状況を受け、ニワショーセラムは昭和45年にファインセラミックス部門に進出します。
以降、碍子部門とファインセラミックス部門(平成29年分社化)の二頭立てで
現在まで事業を続けています。
碍子部門
碍子は電気を絶縁し電線を支えるためなどに使われる器具で、もしも、碍子を使わずに電線を直接鉄塔や
電柱に取り付けると、電線から地面に電気が漏れてしまい、電気を送ることができません。
また、電力機器の中に安全に電気を導くためにも碍子は使われています。
電線を支え、社会の隅々まで安全に電気を届けるために、碍子は必要不可欠な存在です。
碍子には様々な製造方法がありますが、ニワショーセラムはすべての製造法に対応できる稀有な会社で、
尾張旭の工場で製造された碍子は、中部電力を始め国内の各電力会社で使用され、
私たちの生活を支える存在となっています。
ファインセラミックス部門
ファインセラミックス部門で製造している製品の用途は、自動車から家電まで多岐にわたります。
特に主力製品である自動車の排ガス抑制に使用される酸素センサーの部品については、
大手企業に納入しており、世界中のエンジンで動く自動車のうち、40%程度に使用されています。
多様な人材の活躍
ニワショーセラムでは、
「性別や国籍にとらわれることなく、最も適任の人材を活用することが、企業をより創造的にし、新たな可能性を生む」
という考えから、女性や外国人も積極的に登用しているといいます。
様々な人にとって働きやすい環境づくりを意識して、
機械やロボット等を用いた自動化を進めているとのことで、
取材時に工場内を見学した際には女性や外国人の方も多く働いていました。
今後、日本の労働人口が減少していく中で、多様な人材の登用と
それを前提とした組織づくりの重要性は益々高まっていくことが想定されます。
近現代の日本社会への電力の普及とともに事業を拡大してきたニワショーセラムにとって、
多様な人材の登用は次の時代に向けた変革へのステップなのかもしれません。
日本の近代から現代にかけての社会の発展とともに事業を拡大し、
市内の事業者でも指折りの歴史を刻むとともに、
私たちの生活を支えるために様々な人材や技術を活用し、
企業理念にもある「広く社会に貢献」を体現する企業であると感じました。
コラム:野球部
かつて尾張旭市に社会人野球のチームがあったことをご存知でしょうか。
ニワショーセラムが丹羽鉦電機製陶所という社名であった頃に「丹羽鉦電機硬式野球部」として
社会人野球チームを有しており、昭和48年8月から昭和51年10月まで活動していました。
野球部から後にプロ入りした選手も複数おり、その中にはプロ通算15年で1,500安打を放ち
チームの主力として活躍した選手もいたとのことです。
基本情報
企業名:株式会社ニワショーセラム(碍子関連)
設立:昭和3年5月
代表者:代表取締役社長 丹羽 誠
資本金:1,412万円
従業員数:91人
所在地:尾張旭市旭台1-2-1
Tel:0561-53-3321
グループ会社:株式会社 NIWASHO (ファインセラミックス関連)
設立:平成29年 株式会社ニワショーセラムのファインセラミックス部門が分離、独立
代表者:代表取締役社長 丹羽 誠
資本金:1,412万円
従業員数:116人
所在地:尾張旭市旭台1-2-1
工場:豊田市三箇町向田13-2
Tel:本社0561-53-3321/工場0565-76-0251
2社共通公式ホームページ:https://www.niwasho.co.jp/<外部リンク>