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尾張旭市戦没者追悼式を開催しました
令和6年度尾張旭市戦没者追悼式を開催しました
令和6年8月28日(水曜日)に令和6年度尾張旭市戦没者追悼式を尾張旭市文化会館あさひのホールで開催しました。
式典には、遺族をはじめ、市長、市議会議員、市民の方などが参列し、御霊を追悼するとともに、恒久平和を祈念しました。
また、今年は新たな試みとして、小中学生から募った「戦争・平和に関する作文」の優秀者2名による朗読も行いました。
市長式辞(全文)
ご遺族の皆様ご参列の下、本日尾張旭市戦没者追悼式を挙行するに当たり先の大戦で亡くなられたすべての御霊に対し市民を代表して謹んで哀悼の誠を捧げます。
先の大戦において祖国の平和と発展を願い、また、愛するご家族を案じつつ心ならずも戦場に倒れられた皆様、あるいは戦後に至るまで異境の地に残され飢えに苦しみ病に冒され祖国に帰ることがかなわなかった皆様のご無念に思いを馳せますと、戦後七十九年を経てもなお深い悲しみが胸に迫ってまいります。
また、最愛のご家族を失われ決して癒されることのない深い悲しみを胸に、今日に至るまで長く苦しい日々を過ごして来られたご遺族の皆様の心痛を拝察いたしますと痛惜の念に堪えません。
ここに改めて戦没者の皆様のご冥福を衷心よりお祈り申し上げるとともに、ご遺族様方のご労苦に対し心から敬意を表します。
来年には戦後八十年を迎え、戦争を直接体験した方々から話を聞く機会が失われつつあります。
この間、我が国は平和と繁栄の道を歩んでまいりましたが、世界に目を向けると、今なお紛争や対立が絶えません。
ロシアによるウクライナ侵攻や中東情勢の緊迫化など、国際社会は新たな試練に直面しています。
このような時代だからこそ、私たちは改めて平和の尊さを認識し、戦争の悲惨さと愚かさを真に理解した上で次の世代へ確実に伝えていくことが、今を生きる私たちに課せられた重要な使命であります。
「非核平和都市宣言都市」である尾張旭市は、核兵器の廃絶と世界の恒久平和の実現のため不断の努力を続け、今後も市民の命と暮らしを守ることを最優先に「幸せつむぐ 笑顔あふれる尾張旭」の実現に向けて、全力で取り組んでまいります。
結びに、戦没者の御霊が安らかなることをご祈念申し上げますとともに、ご遺族の皆様のご多幸とご健勝を心からお祈り申し上げ式辞といたします。
令和六年八月二十八日
尾張旭市長 柴 田 浩