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尾張旭市戦没者追悼式を開催しました
令和7年度尾張旭市戦没者追悼式を開催しました
令和7年8月28日(木曜日)に令和7年度尾張旭市戦没者追悼式を尾張旭市文化会館あさひのホールで開催しました。
式典には、遺族をはじめ、市長、市議会議員、市民の方などが参列し、御霊を追悼するとともに、恒久平和を祈念しました。
今年は、終戦から80年の節目の年であり、8月9日長崎平和記念式典において、長崎市出身の福山雅治さんが作詞・作曲された楽曲「クスノキ」を長崎市の被爆校、城山小学校と山里小学校の児童たちが合唱されました。その音源を今回長崎市からお借りし、開場から開式までの間、ご参列いただいた方々に子供たちの歌声を聴いていただき、平和の願いを胸に、戦争のない未来を思いを描いていただきました。
また、今年も昨年に引き続き、小中学生から募った「戦争・平和に関する作文」の優秀者2名による朗読も行いました。
市長式辞(全文)
ご遺族の皆様のご参列の下、本日尾張旭市戦没者追悼式を挙行するに当たり、先の大戦で亡くなられたすべての御霊に対し、市民を代表して謹んで哀悼の誠を捧げます。
数多くの尊い命が失われた終戦から今年で八十年となります。祖国の平和と発展を願い、また愛するご家族を案じつつ心ならずも戦場に倒れられた方々、あるいは、戦後に至るまで異境の地に残され、飢えに苦しみ病に冒され祖国に帰ることが叶わなかった方々のご無念に思いを馳せますと、戦後八十年を経てもなお、深い悲しみが胸に迫ってまいります。
また、最愛のご家族を失われ、決して癒されることのない深い悲しみを胸に、今日に至るまで長く苦しい日々を過ごして来られたご遺族様の心痛を拝察し、痛惜の念に堪えません。
ここに改めて、戦没者の皆様のご冥福を衷心よりお祈り申し上げるとともに、ご遺族様方のご労苦に対し心から敬意を表します。
終戦から長い年月が流れ、戦争を直接体験した方々から当時の話をお伺いする機会が失われつつあります。
この間、我が国は平和と繁栄の道を歩んでまいりましたが、世界に目を向けるとロシアによるウクライナ侵攻や中東情勢の緊迫化など、今なお紛争や武力衝突などが絶えません。
このような時代だからこそ、私たちは改めて平和の尊さを認識し、戦争の悲惨さと愚かさを真に理解した上で、次の世代へ確実に伝えていくことが、今を生きる私たちに課せられた重要な使命であります。
「非核平和都市宣言都市」である尾張旭市は、核兵器の廃絶と世界の恒久平和の実現のため、不断の努力を続け、今後も市民の命と暮らしを守ることを最優先に「幸せつむぐ 笑顔あふれる 尾張旭」の実現に向けて、全力で取り組んでまいります。
結びに、戦没者の御霊が安らかなることを、そしてご遺族様のご多幸とご健勝を心よりご祈念申し上げ、式辞といたします。
令和七年八月二十八日
尾張旭市長 柴 田 浩