本文
居場所プロジェクト
続 魔法の居場所プロジェクト
2025年9月発行のセンターニュースVol.55に掲載した、魔法の居場所プロジェクトの続報です。
尾張旭市市民活動団体連絡協議会では、これまで年4回の交流会を継続する中で、「居場所」に対する関心の高さが明らかとなった。これを受け、2025年6月7日に交流会「いつもお帰りの笑顔が待つ」を開催し、参加者のうち14名の賛同により本プロジェクトを発足した。現在は毎月第2土曜日に定期的な対話の場を設け、2026年度中の実践を目指している。
2025年3月の対話では、高齢期を「自由度が増すボーナスステージ」と捉える前向きな意見から始まり、地域における居場所のあり方について多角的な議論が行われた。単発のイベントではなく、誰もがふらっと立ち寄り継続的に関われる「場」をいかに構築するかが中心テーマとなった。
具体的には、子ども食堂の広がりに見られるような「誰でも参加できる場」の重要性が共有されるとともに、現状の施設利用には時間や設備の制約が多く、常設型の居場所づくりが困難であるという課題が確認された。また、運営面では助成金に依存しない持続可能な仕組みとして、会費や寄付、協賛による自主財源の必要性が指摘された。特に、少額でも関わる人を広げる「弱いつながり」の重要性が共有された点は特徴的である。
さらに、空き家や空き店舗の活用可能性、寄付を促すための共感設計、AI体験を活用した参加のきっかけづくりなど、多様なアイデアが提示された。加えて、将来的には地域全体の居場所づくりを支える基金や中間支援機能の構築も視野に入ることが確認された。
本プロジェクトは、対話を通じて得られた気づきをもとに、持続可能で開かれた居場所の実現に向けた具体的な取り組みへと発展させていく。
「杉さんのAI秘書カフェ ~AIを、あなたの秘書にする午後~」Report
杉さんのAIカフェとは
本取り組みは「魔法の居場所プロジェクト」から生まれた、AIを高齢者に普及するために何が必要かを探るプロトタイピングの場である。
高齢者には、これまでの経験を活かして「何かをしたい」という潜在ニーズがあると考えられる。一方で、「年齢的に新しいことへ挑戦することへのためらい」も存在する。
そこで本カフェでは、参加者に「問い」を投げかけ、その入力をサポートすることで、AI利用への心理的ハードルを下げるとともに、AIを“生きがい探しを支えるお手伝いさん(秘書)”として体験的に理解していただくことを目的としている。
実施内容
参加者の関心ごとを対話の中で引き出し、杉さんがAIに入力し、得られた回答を参加者全員で共有・確認する形式で進行する。
アイスブレイク
冒頭では、杉さん自身がAIに入力して生成した画像を用いてアイスブレイクを行う。使用したプロントは次の通りである。 「私があなたをどう扱ってきたかを画像にして」生成された画像では、杉さんが女性の姿となり、コーヒー片手にロボット化したAI(チャッピー)の頭を足蹴にしながら、多くの本を読ませている様子が描かれていた。また、回答に対して厳しくダメ出しを行い、没となった案が屑籠に溢れている様子や、「24時間働き続けろ」という意図を象徴する小道具(ネズミやリスのおもちゃ)も表現されていた。
続いて、プロントを変更した。 「私個人に限定して、これまでのAIとの接し方・使い方を、理想化や美化をせず、関係性としてイラスト化してください」 この結果、AIは「森を共に探求するパートナー」としての関係性を表現した画像を生成した。この体験を通じて、プロンプトによってAIの出力が大きく変化することを実感してもらう導入としている。
対話から生まれた質問例
アイスブレイク後は、参加者同士の雑談の中から「AIに聞いてみたいこと」を拾い上げ、実際に入力しながら進行する。
例1:
参加者 「絶対に儲かる株を教えてください」
AIの回答(趣旨) 「その気持ちはよく分かるが、『絶対に儲かる株』は存在しない。ただし、勝ちやすくする考え方はある。」
参加者からは笑いと納得の反応があり、AIの「正直さ」と「寄り添い方」を体感する機会となった。
例2:
参加者 「野梅と紅梅の2種類から、今の梅の品種は生まれたのか?」
AIの回答 「すべてがこの2種類から生まれたわけではないが、野梅系を中心に多くの品種が作られた。」
専門的な内容を分かりやすく説明するAIの特性を体験できた。この後、植物に興味のあるご婦人とAIの対話が30分間続いた。
例3:
参加者 「死ぬまで元気に暮らすには何をすればよいか?」
AIの回答 AIはまず、参加者に合わせた回答を行うための確認(年齢層・人数・求める内容など)を行い、その上で「7つの生活習慣」を提示した。
このプロセスにより、AIは一方的に答えるのではなく、対話しながら最適化する存在であることを実感する機会となった。
考察・気付き
当初、本カフェでは「AIを秘書として活用する」という位置づけでスタートしたが、参加者の反応から、「秘書」よりも「お手伝いさん」という表現の方が親しみやすいことが分かった。今後は、AIを「お手伝いさん」として位置づけることで、より心理的な距離を縮め、日常的な活用につなげていきたい。
まとめ
本AIカフェは、単なるIT講習ではなく、「対話を通じてAIとの関係性を体験的に学ぶ場」として機能している。
参加者は、「AIとのやり取りを楽しみながら」「自身の関心や生きがいに気づき」「新しい一歩を踏み出すきっかけ」を得ている。
今後も、地域における「魔法の居場所」として、AIと人との新しい関係性を育む場として継続していく。
魔法の居場所プロジェクト「杉さんのAI秘書カフェ ~AIを、あなたの秘書にする午後~」
これまで市民活動団体連絡協議会交流会において、活動の「居場所づくり」が重要な課題として挙げられてきました。この課題に応えるプロジェクトを令和7年7月に立ち上げ、毎月第3土曜日に集まり検討を重ねた結果、試験的に居場所サロン「杉さんのAI秘書カフェ ~AIを、あなたの秘書にする午後~」を開設いたしました。
このサロンは、毎月第1・3木曜日午後に渋川福祉センター内「市民サロン」において、コーヒーやおやつを楽しみながら「AI」を体験できる場です。「AIに関心があるが使い方がわからない」「自分の課題に活かしてみたい」といった方々が気軽に立ち寄れる環境を提供しています。
当サロンはAIの操作方法を学ぶ場ではなく、「自分の困りごとをAIに相談してみる」という体験を重視しています。AIの操作は、サロン名にもある「杉さん」こと杉原廣二さんがサポートします。令和8年2月からスタートし、毎回来場者をお迎えしています。
現在は試験的な取り組みであり期間限定となりますが、今後も内容の改善を図りながら、多様な居場所づくりを展開していきます。
「杉さんのAI秘書カフェ」ぜひお立ち寄りください
AIを、あなたの秘書にする午後
教わるより、横で一緒に考える
コーヒーとおやつのあるAI体験
AIに詳しくなくても大丈夫。
操作を学ぶ場ではなく、「自分の困りごとをAIに相談してみる」体験の場です。
途中参加・途中退出OK
気軽に立ち寄れる居場所です
とき・ところ
第1・第3 木曜日 午後1時~5時
渋川福祉センター 市民サロン
問い合わせ先
杉さんのAI秘書カフェ
メール:keepch@gmail.com
電話番号:090-4854-1269
「魔法の居場所、はじめよう」(あさひ健康マイスター対象事業)【募集終了しました】
あなたのひと声から、みんなの”ほっとできる場所”が生まれる。
アイデアと想いを持ち寄って、一緒に「居場所」を創りませんか?
市民活動支援センターの横にある”秘密基地”スペースを使って、
「誰でもふらっと立ち寄れる居場所」を市民の手で創るプロジェクトが始まります。
子どもからシニアまで、多世代が気軽に集える空間。
そんな”あったらいいな”を、話し合いと少しの工夫でカタチにしていきます。
「やってみたい!」という気持ちがあれば、知識も経験もいりません。
あなたのアイデアが、きっと誰かの笑顔につながります。
さあ、一緒に未来の”魔法の居場所”を創りましょう!
とき・ところ
令和7年7月12日 土曜日 午前10時~正午
渋川福祉センター 1階市民サロン
対象・定員
居場所創りに興味がある方
20名(先着順)
参加費
無料
申し込み・問い合わせ先
申し込みフォーム<外部リンク>、または電話でお願いします。
尾張旭市市民活動支援センター
電話番号:0561-51-2878
「居場所プロジェクト」とは
「居場所プロジェクト」とは、市民活動支援センターの横にある”秘密基地”スペースを使って、「誰でもふらっと立ち寄れる居場所」を市民の手で創るプロジェクトです。
【プロジェクト誕生の経緯】
2年前に交流会で、尾張旭の市民活動の課題を出してもらったところ、全グループが、課題は「居場所」のキーワードに収束しました。詳細を対話してもらうと「居場所」といっても、かなり多様性があることがわかりました。
尾張旭市市民活動団体連絡協議会は、3ヶ月ごと、年4回の交流会をそれ以降実施してきました。その中でも、やはり「居場所」についての関心が高いことがわかりました。
そこで、居場所を創るきっかけの交流会「いつもお帰りの笑顔がまつ」を、2025年6月7日(土曜日)に開催しました。そこで、参加者の賛同が得られましたので、プロジェクトとして発足させました。
プロジェクトの実施状況
キックオフ 2025年7月12日(土曜日)10時~正午
「魔法の居場所、はじめよう」を開催しました。目的は、魔法の居場所を創るとし、目標をプロジェクトメンバーのお互いをよく知ろうと設定しました。
デザイン思考のプロセスを確認した後、ゲーム風自己紹介「未来の居場所天気予報」を実施し、対話に入りました。
「私にとって安全な場所」をペア対話し、「居場所の対象となる人のニーズ」について考え、全体共有をしました。
このワークショップでは、デザイン思考のプロセスを活用し、実際の現場で活動する人のニーズを出発点に、潜在ニーズを対話で掘り起こすことを目指しました。
デザイン思考を活用することについてのアンケート結果は

全体アンケート結果では、
- 流れがわかりやすく、大変勉強になった
- 知識として知っていたが、体験を通じて学べたことが有意義だった
- 行動をデザインできるという共通のイメージが必要だと思う
など、概ね高評価をいただきました。
この交流会参加者の賛同者を中心にプロジェクトを発足させ、LINEグループを作りました。デザイン思考を取り入れることで、新しい「居場所」を創造したいと考えています。
今後の日程(月一回開催)、開催方式(リアルミーティング)、期限(2026年1月)を決めました。
第1回ミーティング(2025年8月9日(土曜日) 10時〜正午)
居場所に関する具体的なアイデアを持つ人に発表してもらい、他のメンバーはそのアイデアを改善や発展させるアイデアをたくさん出しました。
2つのチームの発表を聞き、共通の基盤を見つけるワークを行いました。
- 居場所シネマ:「映画 × 非日常体験」によるリフレッシュと交流のニーズ
- 居場所食堂:「ごはん × 安心感」による居場所と承認のニーズ
どちらも「体験の共有」が核となり、孤独を和らげ、地域に新しいつながりを生む装置になりそうです。
第2回ミーティング(2025年9月13日(土曜日) 10時〜正午)
第1回ミーティングを元に、コンポンを考えるため「居場所」としての機能について対話しました。
第1回目の対話から出てきたキーワードを生成AIで整理し、

- 心のよりどころ
- 人とのつながり
- 新しい刺激
- 自分ごと化
- 続けられる力
の5本の柱として図示しました。
それをもとに、市民サロンの居場所としての機能に関するアイデア出しを行いました。
今後のプロジェクト活動
「魔法の居場所」プロジェクトは、毎月第2土曜日の午前中に渋川福祉センターの市民サロンで、継続して活動します。また、市民活動団体連絡協議会と協働し、プロジェクトの幅を広げていく予定です。
ご参加いただけるかたは、ぜひLINEグループへの登録をお願いいたします。










