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庄中観音堂

ページID:0001910 更新日:2023年3月1日更新 印刷ページ表示

庄中観音堂の石仏の画像
庄中観音堂の石仏

直会神社の北の道を西へ向かい、渋川福祉センターの西側の駐車場の角を南に折れると、城東西国三十三観音の二十二番札所、庄中観音堂があります。城東西国三十三観音は、名古屋城の東側の三十三ヶ所にある観音様のことを言います。尾張旭市内には、庄中観音堂以外に、二十三番札所の少林寺、二十五番札所の狩宿観音堂があります。

庄中観音堂は、地元の人々の信仰生活の中心の場所でした。境内には、江戸時代の聖観音、千手観音、十一面観音、如意輪観音などがみられ、もっとも古いものは、享保十七年(1732年)の銘がある聖観音像です。

庄中観音堂のご本尊は、木造聖観世音菩薩立像(市指定文化財)です。また、庄中観音堂では、円空仏(市指定文化財)が残されており、地域の方々によって守られてきましたが、平成29年に尾張旭市に寄贈されました。この円空仏は、現在、スカイワードあさひの歴史民俗フロアで常設展示されています。円空仏とは、江戸時代初期(1632~1695年)の僧で、全国を巡って庶民救済のために12万体もの仏像を造った人です。庄中観音堂のご本尊は、元々、榧(かや)の一木造りで平安時代後期の作といわれていますが、台座と両手の痛みが激しく、これを円空が修復した痕が見られます。このため、円空が庄中地区を訪れたのは確かなことのようです。

庄中観音堂

所在地

尾張旭市渋川町3丁目8-1

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