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三宅家住宅
三宅家は、江戸中期から新居村を中心に多くの田畑を抱える地主でしたが、江戸時代後期から綿の糸を染める藍染の紺屋業を、明治初期には造り酒屋も営んだ在郷商家です。
三宅家住宅は、明治前期に紺屋業と醸造販売を兼ねた屋敷として建てられました。
主屋は、つし二階1町家風の外観に見せつつ、平面は六間取の平屋建農家型で、太い梁組(はりぐみ)の土間には藍瓶(あいがめ)を埋設し、かつての生業をうかがわせます。
蔵は、土蔵造二階建、屋根は切妻造(きりづまづくり)、桟瓦葺(さんかわらぶき)、平入(ひらいり)2の建物で、道具蔵として使われています。
庭門及び塀は、切妻造(きりづまづくり)、桟瓦葺(さんかわらぶき)で両開板戸の門に真壁造(しんかべづくり)3、桟瓦葺で腰板張の塀が接続します。深い軒を持つ庭門及び塀は、格式ある屋敷構えの一端を構成しており、明治期の旧瀬戸街道の街並みを今に残す貴重な工作物です。
なお、三宅家住宅は、現在も住居として用いられている建造物群であるため、公開はされておりません。
- つし二階:天井の低い2階部分がある造りのこと
- 平入:建物の平側に出入口のある建物のこと
- 真壁造:柱と柱の間に壁があり、柱が見えている造りのこと
三宅家住宅主屋(登録有形文化財23-0572号)
員数 |
1棟 |
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種別 |
登録有形文化財(国) |
登録年月日 |
令和4年2月17日 |
所在地 |
西大道町五輪塚3676 |
所有者 | 個人 |
構造 |
木造平屋建、瓦葺 |
登録基準 | 国土の歴史的景観に寄与しているもの |
三宅家住宅蔵(登録有形文化財23-0573号)
員数 |
1棟 |
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種別 | 登録有形文化財(国) |
登録年月日 | 令和4年2月17日 |
所在地 | 西大道町五輪塚3676 |
所有者 | 個人 |
構造 |
土蔵二階建、瓦葺 |
登録基準 | 国土の歴史的景観に寄与しているもの |
三宅家住宅庭門及び塀(登録有形文化財23-0574号)
員数 |
1棟 |
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種別 | 登録有形文化財(国) |
登録年月日 | 令和4年2月17日 |
所在地 | 西大道町五輪塚3676-1 |
所有者 | 個人 |
構造 |
庭門:木造、瓦葺、間口1.4メートル |
登録基準 |
国土の歴史的景観に寄与しているもの |
【庭門】
【塀】