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給食ができるまで
安全でおいしい給食を作ります
1.食材の納入
学校給食では、栄養バランスを考え、野菜を中心とした様々な食材を使用します。できるだけ旬の食材を取り入れるよう献立を工夫しています。
たまねぎ入荷しました。
専用のかごに移し替えます。段ボールは場内に持ち込みません。
2.検収
納入された食材は、品質や数量などを確認し検収表に記録します。
品質を確認します。
数量を確認します。
3.下処理
野菜は、皮をむいたり洗ったりします。肉やちくわに味付けをしたり衣を付けたりします。
野菜を洗います。傷んだところは切り取ります。
いそべあげにするちくわに衣を付けます。
4.調味料
味付けに使う調味料を計量します。
味付けに使うしょうゆを量っています。
味付けに使うごま油を量っています。
5.上処理
下処理された食材をフードスライサーなどの機械でカットします。
食べやすい大きさに機械でカットしています。
カットした野菜です。じゃがいもは色が変わらないように水に浸しておきます。
6.煮炊き調理
大きなお釜で給食を調理します。一釜で約1,000人分が調理できます。大釜では、主に食缶に入れるおかずをつくります。
煮炊き調理室には大釜が12台あります。7台は前のセンターの大釜を移設しました。
焼きそばは4人がかりで混ぜ合わせます。
7.和え物・サラダ調理
給食センターでは、新たに和え物やサラダの調理ができるようになりました。食中毒防止のため、ボイルしたものを真空冷却機で冷やします。
和え物・サラダの野菜も一度ゆでて、90℃以上に加熱されているか温度を確認します。
和え釜でよく混ぜ合わせたサラダを保冷バットに配缶します。和え物・サラダをおいしく食べられるよう、保温性の高い保冷バットを使うことにしました。
8.焼き物調理
給食センターでは、新たに焼き物の調理ができるようになり、給食のメニューが豊富になりました。
鉄板にソーセージを並べ焼いています。機械内をコンベアーで運ばれながら焼き上がります。この1台で焼き物と蒸し物調理ができます。
さばの塩焼きがこんがりおいしそうに焼き上がりました。
9.揚げ物調理
自動フライヤー(揚げ物機)でフライを揚げます。揚げ物に使う油は、菜種油を使っています。
コロッケを揚げています。
揚げ上がったコロッケは、クラスの人数分ずつフライバットに並べます。
10.アレルギー対応給食調理
給食センターには、アレルギー対応給食専用の調理室を設けました。卵と乳のアレルギーに対応した代替食、除去食を実施しています。
アレルギー対応給食専用の調理室です。80人くらいまでの調理ができます。
アレルギー対応給食用の容器を用意します。
牛乳の代替の豆乳です。保冷ボトルに入れて学校に配送します。
アレルギー対応給食を学校まで届ける専用容器です。ふたと容器それぞれに学校、クラス、氏名が明記された個人専用です。間違いがないよう確認表と一緒に学校へ届けます。
揚げ物は、食材からアレルギー物質が油に溶けだす恐れがあるため、一般給食とは別に揚げます。
配膳の間違いがないよう1人ずつ専用の配送用バットに入れて学校に届けます。コンテナーにも表示します。
11.配缶
調理された給食をクラスの人数分ずつ食缶やバットに配缶します。食缶と和え物・サラダ用バットは、保温力に優れたステンレス製二重保温容器です。
調理ができあがると配缶の準備をします。
大釜から食缶へ配缶します。
12.積み込み
配缶が終わると学校へ配送するためにコンテナーへ積み込みます。1台のコンテナーに5クラス分の給食を積むことができます。
間違いのないように、コンテナーと食缶の学校名とクラス名を確認して積み込みます。
食器は前日の洗浄後、コンテナーに積み込んだまま熱消毒されています。
13.配送
コンテナーへの積み込みが完了すると、配送車に積み込み学校へ出発します。配送車は6台あります。コンテナーの重さは、1台に5クラス分を積むと約400kgになります。
コンテナーを配送車に積み込みます。
学校に向け給食が出発します。
14.給食
今日のメニューは、ご飯・八宝菜・蒸しぎょうざ・中華サラダです。
給食当番が配膳します。
いただきまーす。
15.強化磁器食器
新給食センターでは、これまでのプラスティック製の食器から、人体への影響が最も少ないといわれ、一般的に家庭で使用している陶磁器より丈夫な強化磁器製食器を使うことにしました。絵柄は、市内の小中学生から募集しました。
お皿です。
お碗です。
16.洗浄
学校で給食が終わると配送車で回収に回ります。給食センターに戻った食器や食缶などは翌日以降の給食に向けきれいに洗浄します。
食器洗浄機でお皿とお椀を洗います。
パンの日の給食の食べ残しです。(一部の学校の分です。)
17.生ごみ処理機
ゴミの減量を図るため、給食調理で出る野菜くずや給食の食べ残しは、大型の生ごみ処理機を使い分解します。
生ごみ処理機です。
生ごみ処理機の内部です。もみがらの菌体により発酵させ生ごみを分解します。
18.消毒・保管
洗浄後、翌日以降の給食のため、給食で使った食器や食缶は、蒸気式の消毒保管庫に収納し、90℃以上で90分間熱消毒します。
洗浄された食缶・バットです。この後消毒保管庫に収納します。
食器は洗浄後コンテナーに積み込み消毒保管庫に収納します。