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学校給食センターにおけるノロウイルスの対応について
毎年10月頃から翌年3月にかけて、ノロウイルスの感染を原因とするウイルス性の嘔吐・下痢症が流行します。
ノロウイルスに感染したときの症状は…
- 主な症状は、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛などです。通常これらの症状が1日から3日間続いたあと治癒し、後遺症もありません。また、感染しても発症しない場合や、軽い風邪のような症状の場合もあります。
- 感染から発症までの潜伏期間は、通常24~48時間です。
家庭におけるノロウイルスの対応について(お願い)
家庭においても、しっかり予防をお願いします。
- 食品はしっかり加熱しましょう。
食品の中心温度85度以上で90秒以上加熱することで、ノロウイルスは死滅すると言われています。食品の中心まで火が通るように、よく加熱しましょう。 - こまめに手を洗いましょう。
調理する前、食事の前、トイレの後などはしっかり手を洗うことが大切です。すすぎは、流水でよく洗い流し、清潔なタオルやペーパータオルなどで拭きましょう。 - 調理器具は常に清潔に保ちましょう。
調理器具やふきんには、熱湯での煮沸消毒や塩素系漂白剤などでのつけおき消毒が有効です。
厚生労働省ホームページ<外部リンク>
給食センターでは衛生管理の徹底を図っています
- 調理従事者は、10月から3月までの間、リアルタイムPCR法によるノロウイルス検査を毎月1回実施しています。(この検査は、高感度検査のため、下痢、嘔吐、腹痛の症状のない場合でも、陽性となるときがあります。)
- 調理従事者本人及びその家族に下痢・嘔吐・腹痛等の症状が見られた場合は、報告のあったその日から出勤停止の措置をとり、あわせて館内の再消毒を行います。
- 毎日、食器等の殺菌消毒として90分間90度の熱処理を行っています。また、10月から3月までは、館内のドアノブ等手が触れる箇所について、次亜塩素酸ナトリウム(200ppm)による消毒作業を毎日行い、衛生管理の徹底を図っています。
(参考)リアルタイムPCR法とは、高感度(>100~1万/ml)のウイルスの定量検査法です。
ノロウイルスの感染拡大防止のため、給食調理を中止する場合があります
ノロウイルスの感染拡大を防止するため、次のような場合には、安全性が確認できるまでの間、給食調理を中止する場合があります。
- 下痢・嘔吐・腹痛等の症状がある調理従事者が、複数人発生した場合
- 家族に下痢・嘔吐・腹痛等の症状がある調理従事者が、複数人発生した場合
- リアルタイムPCR法の高感度ノロウイルス定期検査で複数の調理従事者が不顕性感染者(上記の症状が現れない感染者)であると判明し、給食調理中止の必要性があると判断した場合