本文
毎日のようにテレビや新聞などで特殊詐欺に関する報道を目にします。特殊詐欺は他人事ではありません。被害者にも加害者にもなってしまう環境が身近に潜んでいます。一人一人の防犯意識を高めるとともに、一件でも事件を減らすため、今回は「特殊詐欺」を特集します。
問い合わせ先/市民活動課 Tel76-8128
被害者に電話をかけるなどして対面することなく信頼させ、指定した預貯金口座への振り込みなどにより、不特定多数の人から現金などをだまし取る犯罪の総称です。
以前は犯人が単独で行っていましたが、最近では複数人の犯人が共謀する手口が見られるほか、あらかじめ台本などを用意した上で犯行を行うなど、その手口は巧妙化しています。
また、犯人が演じる役も親族、自治体職員や警察官など多岐にわたります。それに伴い手口が多様化し、高齢者に限らず、若年層を含めた多くの被害者が出ています。
親族などを名乗り、親族が起こした事件・事故に対する示談金などを名目に金銭などをだまし取る
警察官、銀行職員などを名乗り、「あなたの口座が犯罪に利用されている。キャッシュカードの交換手続きが必要」などと言い、キャッシュカードなどをだまし取る
税金還付などに必要な手続きを装ってATМを操作させ、被害者の口座から犯人の口座に送金させる
警察官や銀行・百貨店などの職員を名乗り、「キャッシュカードが不正に利用されている」などと言ってキャッシュカードなどを準備させ、隙を見てすり替えて盗み取る
未払いの料金があるなど架空の事実を口実とし、金銭などをだまし取る
近年の爆発的なSNSの普及を利用して、言葉巧みに犯人は近づいてきます。手口も非常に巧妙で、1件当たりの被害額が1,000万円を超えるなど、被害が高額になる場合が多いのが特徴。また、40~60歳代の働き盛りの世代が多くの被害に遭っています。
※これらの詐欺は、特殊詐欺ではありませんが、近年急増している詐欺です。
インターネット上にうその投資広告を出し、「必ず儲かる方法を教えます」などとメッセージを送り、やりとりを重ねて信用させ、投資金や手数料を名目に金銭をだまし取る
SNSやマッチングアプリなどを使い、直接会うことなくやりとりを続ける中で、恋愛感情や親近感を抱かせ金銭をだまし取る
犯罪の容疑がかかっていると逮捕を匂わせ、「秘匿の事件で誰にも言ってはいけない」などと不安を煽ることで、被害者は、逮捕されて、会社をクビになってしまうと思い、誰にも相談できないまま、ネットバンキングや暗号資産でお金を送金させられています。
特殊詐欺に利用された電話番号の約7割が国際電話番号です!
番号の最後が「0110」でも+から始まる場合は要注意
令和6年の1年間に、特殊詐欺事件で現金の受け取り役などとして全国の警察が検挙した2,229人のうち、4割以上の952人がSNSの闇バイトへの応募がきっかけだったとみられることが、警察庁の調査で分かっています。
また、20代がほぼ半数を占めており、若い世代は特に注意が必要です。
犯罪行為によって報酬を受け取るアルバイト
闇バイトは一度手を出すと個人情報などを奪われ、やめたいと思っても「家や学校にばらす」「家族に危害を加える」などと脅され、逮捕されるまでやめられません。
SNS上の「短時間で高収入」「即日即金」「ホワイト案件」などの言葉に、絶対にだまされないでください。こども家庭庁では、青少年を闇バイトに加担させないために関係省庁と連携し、広報・啓発を推進しています。
こども家庭庁ホームページ<外部リンク>
どんなに対策をしても、これで安心と言い切れないほど、特殊詐欺は手を変え品を変え、日々の生活に入り込んできます。知識と対策をたくさん持ち合わせて困ることはありません。
一人一人が自分事だと思うことで地域の防犯意識が向上し、特殊詐欺を許さないまちづくりが理想の防犯対策です。みんなで変えていきましょう。
小さな「違和感」が大きな成果に
慌てたお客さまや、ソワソワしているかたを見かけた際に「詐欺 かも」という意識は常に持つようにしています。
また、私たちはその中で感じる「違和感」を特に大切にしています。
その違和感を覚えたかたに、お金を振り込む理由や相手を確認したところ、受け答えが二転三転したほか、「数日前にSNSで知り合ったので、相手に会ったことはない」と言われました。
これは詐欺の可能性が極めて高いと判断して警察に通報し、無事被害を防ぐことができました。
お客さまとの会話の際には、振込先などに特殊詐欺につながる要素がないか気を付けています。 また、日頃から特殊詐欺に関する ニュースや過去の事件などに目 を通し、理解を深めています。
ある日、お客さまにATMの操作方法を案内していたところ、振込先口座は女性名義、LINE相手は男性のようでした。また、お客さまとのやりとりの中で不自然に思う点がいくつかありました。特殊詐欺なのではと思い、目的を尋ねると、投資資金とおっしゃったので詐欺だと確信し、警察に通報しました。
高齢のかたがメモを手に6万円分の電子カードを購入しよう と来店されました。
普段からお客さんと会話することが楽しみで、その時間を大事にしています。
特に高齢のかたには、お声掛けしているので、そのときも普段の会話から使用目的を尋ねると、曖昧な返事だったため警察へ相談するようお伝えし、被害を防ぐことができました。
これからも従業員が一丸となり、地域の身近な存在であるコ ンビニでの被害を防いでいきたいです。
近頃は、インターネットバンキングのパスワードが必要などと言って、情報を聞き出され預貯金口座から大金を引き出されるケースが増えています。だまされる可能性は誰にでもあります。手口も熟知していたし、いつもだったら相手にしていなかったというかたでも被害に遭っています。犯人は心の隙にうまく付け込んできます。被害を防ぐためには遠慮しないことが大切です。どんな小さなことでもご相談ください。
パソコン使用中に、突然「警告」画面があらわれ、サポートデスクと称するところに電話をかけさせ、ウイルス除去料金を請求するサポート詐欺。近頃は、インターネットバンキングのパスワードが必要などと言ってインターネットバンキングの情報を聞き出され、預貯金口座からお金を引き出されてしまい、高額な被害になるケースが増えています。
マッチングアプリで知り合った異性から投資話を持ちかけられ、投資サイトにお金を振り込ませるロマンス詐欺。そもそも投資サイト自体が架空のものもあります。
宅配事業者やクレジットカード会社を名乗り、SMSやメールなどを送りつけIDやパスワードを入力させるフィッシング詐欺も多発しています。
最近のトラブル事例などを定期 的に広報おわりあさひで紹介。 今号はこちらから
Tel052-798-0110
平日(祝日を除く)9時00分~17時00分
#9110またはTel052-953-9110
愛知県弁護士会 特殊詐欺被害相談ホットライン
水曜日(祝日を除く)12時00分~14時00分
Tel052-223-4030
尾張旭市消費生活センター
月・水・金曜日 9時00分~12時00分 火・木曜日 13時00分~16時00分
電話(Tel0561-53-2111)または相談室(市役所南庁舎2階)で
「自分は被害に遭わない」と思っている人ほど犯人の巧みな言葉にだまされ、大切な財産を奪われます。犯人との接点を少しでも減らしましょう。
対象者、補助額などの詳細はこちらから
所要時間3分で簡単に申請できます。
WEB申し込み、書類の郵送で申請可。 詳細は、国際電話不取扱受付センターホームページ<外部リンク>から
(公財)全国防犯協会連合会ホームページ<外部リンク>では、自動通話録音装置や着信拒否装置などを有する機器を一覧で紹介しています。