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南海トラフ地震が発生する可能性が通常と比べて相対的に高まったと評価された場合に、気象庁から発表される情報です。南海トラフ地震臨時情報にはキーワードが付けられ、キーワードに応じた防災対応を国や市から発表しますので、みなさまも呼びかけに応じた防災対応をとりましょう。
なお、この臨時情報が発表されたからといって、必ずしも近いうちに大規模な地震が起こるというわけではありません。地震はいつ起きてもおかしくない自然現象ですので、臨時情報の発表の有無に関わらず、日頃から災害への備えを行いましょう。
南海トラフ地震臨時情報が発表される場合、「南海トラフ地震臨時情報(調査中)」のような形で、キーワードがカッコ書きで付けられます。
キーワードとそのキーワードに応じた防災対応については次のとおりです。
観測された異常な現象が南海トラフ沿いの大規模な地震と関連するかどうか調査を開始した場合、または調査を継続している場合に発表されます。
調査終了後(最短2時間程度後)、再度「南海トラフ地震臨時情報」が発表されますので、今後の情報に注意しましょう。
南海トラフ沿いの想定震源域内のプレート境界において、M8.0以上の地震が発生したと評価した場合に発表されます。
警戒措置(事前避難の呼びかけ等)は解除されますが、引き続き、日頃からの地震への備えの確認に努めましょう。
のいずれかに該当する場合に発表されます。
日頃からの地震への備えの再確認をしましょう。
「巨大地震注意」、「巨大地震注意」のどちらにも当てはまらない現象と評価された場合に発表されます。
「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)」が発表されてから1週間後には警戒措置が解除、「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)」が発表されてから2週間後、及び「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発表されてから1週間後には注意措置が解除され、みなさまへの「特別な注意の呼びかけ」を終了し、通常の生活に戻るよう呼びかけがされます。
「特別な注意の呼びかけ」が解除されたからといって、大規模な地震が発生する可能性がゼロになったわけではありません。定期的に備蓄食料の賞味期限や内容の確認など、日頃から災害に備えておきましょう。
令和6年8月8日(木曜日)午後4時43分に日向灘沖を震源とするM7.1の地震が発生したことに伴い、「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発表されました。発表から1週間後の8月15日(木曜日)にこの臨時情報による注意措置が解除されています。
令和7年1月13日(月曜日)午後9時19分に日向灘沖を震源とするM6.9(速報値)の地震が発生したことに伴い、「南海トラフ地震臨時情報(調査中)」が発表されましたが、その後、専門家による評価検討会の結果、同日午後11時45分に「南海トラフ地震臨時情報(調査終了)」が発表され、今回の地震による特別な防災対応は不要とされました。