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年末は何かと慌ただしく、ドライバーや歩行者などの注意力が散漫になることが多くなるなど、交通事故が増加します。事故の被害者にも加害者にもならないために、今一度自分の行動を振り返ってみませんか。
問い合わせ先/市民活動課 Tel76-8128
令和5年は、前年を上回る242件の人身事故があり、280人のかたが負傷しました。事故発生場所については、令和5年の人身事故の約60%が交差点内とその付近となっています。
今年も例年とほぼ同じ推移(10月末時点)で人身事故が発生しています。4月には、5年4カ月ぶりに交通死亡事故が発生し、9月にも2件目の死亡事故が発生しました。1件目は車と歩行者、2件目は車と車の追突事故でした。
愛知県内では、10月末時点で115人のかたが交通事故で亡くなっており、東京都の116人に続く全国ワースト2位になっています。尊い命を守るために、守山警察署のかたに年末の事故の特徴を聞きました。
守山警察交通課 加藤友佳子巡査長
年末は、飲酒運転の事故が増加します。昨年11月末に、守山警察署管内で飲酒運転による死亡ひき逃げ事故が発生しました。車の運転手は、飲酒運転で信号無視をし、青信号で横断中の歩行者をはね、事故現場から止まることなく逃げた悲惨な死亡ひき逃げ事故でした。二度とこのような事故が起きないよう、自分自身だけでなく、周りの人にも飲酒運転を絶対にさせないという強い意思を持っていただきたいです。
年末の交通事故のもう一つの特徴は、夕方の5時から7時に事故が多発することです。日没が早くなる時期の魔の時間は、歩行者や車両などが見えにくくなり、事故が多発します。警察では、「夕方の5~7は“魔の時間”」というスローガンを掲げ、交通事故防止を呼び掛けています。
この時間帯は、歩行者、高齢者や、横断中に発生する交通事故件数が顕著に増加します。日没前よりも日没後に発生する事故が多く、日没後は全死者のうち歩行者が約半数を占めています。
尾張旭市では、平成30年12月13日に発生した死亡事故を最後に5年以上死亡事故が発生していませんでした。警察は、一件でも悲惨な交通事故を減らすために、交通取り締まり、交通規制の見直し、広報啓発活動といった警察活動を実施しています。
歩行者や自転車のかたがたは明るい服装や反射材、LEDバンドを着用し、車の運転手のかたは早めのライト点灯やハイビームを活用して、事故の被害者や加害者にならないようにお願いします。
ストップ・ザ 交通事故 -高めようモラル 守ろうルール-
薄暮時間帯(日の入り時刻の前後1時間)に歩行者が道路横断中に発生した死亡事故は、約7割が「横断歩道以外」で発生しており、その約7割に、歩行者の法令違反がありました。事故に遭わないために、交通ルールをしっかり守ることが大切です。
夕暮れ時や夜間は、ドライバーから歩行者は見えにくいことがあります。黒などの暗い服装を控え、反射材を身に着けましょう。また、ライトの活用も効果的です。
小学校の前の横断歩道で毎日子どもたちの見守りを行っています。見通しが良い片側一車線の道路で、スピードを出して前の車を追い抜いたり、スマホや雑誌などを見ながら運転したり、危険なドライバーをよく見かけます。
登下校中の子どもたちが見ている前で、横断歩道を渡らず道路を横断する大人や自転車もとても多いです。あと少しでぶつかるというような、危険な場面も見てきました。そのような大人を見かけると、私も注意を呼び掛けていますが、なかなか減らないのが現状です。子どもは大人の行動を見ています。子どもたちのお手本になるよう、そして自分や家族のためにも、交通ルールを守っていただきたいです。
交通指導員 平野えみさん
夕暮れ時は暗さの変化になれず、歩行者などの発見が遅れ、事故が発生しやすくなります。早めにライトを点灯し、視界を確保するとともに、車の存在を歩行者や自転車などに知らせましょう。
また、ハイビームを使うことで、歩行者などに気が付きやすくなります。使用に関するルールを守り、うまく活用しましょう。
夕暮れ時や夜間は、速度に対する感覚が鈍ったり、帰路を急いだりしてスピードを出しがちです。速度を抑えて慎重な運転を心掛けましょう。
年末は忘年会などで飲酒の機会が増える時期です。家族や友人などが飲酒運転をしようとしている場合は、周囲の制止が必要です。みんなで飲酒運転の根絶に努めましょう。
75歳以上の運転者による死亡事故は増加傾向にあり、その原因は、ブレーキとアクセルの踏み間違いなどの「操作不適」が最も多くなっています。なお、運転免許証を自主返納されたかたには、支援制度があります。
対象者 市内在住の70歳以上のかた
「矢羽根型路面標示」といって、自転車の通行位置と方向を示して、自転車の安全な通行を促すものです。
歩道を通行できますが、車道よりを徐行しなければなりません。
禁止事項
違反者
6カ月以下の懲役または10万円以下の罰金
交通の危険を生じさせた場合
1年以下の懲役または30万円以下の罰金
禁止事項
酒気帯び運転、酒類の提供や同乗・自転車の提供
違反者
3年以下の懲役または50万円以下の罰金
自転車の提供者
3年以下の懲役または50万円以下の罰金
酒類の提供者・同乗者
2年以下の懲役または30万円以下の罰金
自転車乗車中に亡くなられたかたの約5割が頭部に致命傷を負っています。また、そのうちの約9割のかたがヘルメットを着用していませんでした。交通事故の被害を軽減するためには、大人も子どももヘルメットを着用することが重要です。
申請期間 令和7年3月31日(月曜日)まで
対象者 | ●市内に住民登録がある ●過去に同一の補助金の交付を受けていない ●同一の対象経費に対する他の補助金を受けていない |
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対象経費 | 安全性の認証(SGマーク、JCFマークなど)があるヘルメットを、令和6年4月1日~令和7年3月31日に購入した経費 |
補助額 | 購入費の2分の1(上限2千円) |
申請方法 | 申請書(市民活動課かホームページで)を直接か下記二次元コードで(領収書と身分証(免許証など)が必要) |
申請二次元コード