市内中学校の生徒13名が市役所に来訪し、市長・教育長と「市の魅力を高める・広めるには」について意見交換等を行いました。
会議前には、市長室や議場の見学を行いました。
会議の内容
旭中学校
5名(3年生3名、2年生2名)が参加してくれました。
水木 陽菜さん(旭中3年)「公共交通機関とSNS」
尾張旭市と長久手市を電車でつなぐなど、都市への行き来をしやすくするべきだと思います。市の魅力を高める方法としては、SNSを利用することが最適だと思います。 |
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- 市長
本市は、名鉄瀬戸線で名古屋市につながっており、ベッドタウンとして発展しました。鉄道を敷設・維持管理することはとても費用がかかります。鉄道で補完できない地域は、あさぴー号や名鉄バス、名古屋市営バスが走ることで補っています。公式SNSは、LINE・X・インスタグラムなどがあります。市の魅力を発信しているので、ぜひ見てもらい、感想を教えてほしいです。
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梅村 一花さん(旭中3年)「最高な街」
市をロケ地にして、子育てや家族をテーマにした短編ドラマを作ってSNSで発信したらいいと思います。 |
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- 市長
ふるさとの魅力伝承番組として、昔の尾張旭のことを動画にしてYouTubeに掲載しています。もし皆さんが動画を作れるのであれば、市の魅力と合わせて皆さん自身の個性あふれるドラマを作って発信してもらえるとうれしいです。子育てと教育は、これからも力を入れてやっていきたいと考えています。
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岡崎 早紀さん(旭中3年)「子育て支援の拡充」
所得制限のない給食無償化を行うといいと思います。私たちは食べることの重要さを知ることが必要だと思います。また、自習室を拡充し、騒いでいる人も見かけるため、喋っていいスペースと分けるなどすると良いと思います。
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- 市長
自習室は図書館や地区公民館に整備され、イトーヨーカドー2階に「まなびば35」という学習スペースを開設しました。喋っていい場所と区分けするなど、工夫をしていく必要があると思います。
- 教育長
給食無償化しようとすると多額の財源が必要になります。材料費高騰分は、市で負担しています。各学校で食べ残しを減らす工夫をしていると聞いています。皆さんにぜひ積極的に関わってもらい、取組を進めてほしいです。自習室の拡充については、図書館の学習スペースをリニューアルし、パーテーション有りの個別ブースを設置しました。また、視聴覚室を開けて学習スペースにもしています。文化会館のホワイエが空いているときは開けていて、お喋りもできます。
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能見 麻央さん(旭中2年)「飲もう、食べよう、尾張旭市の魅力」
市の花ひまわりと紅茶を掛け合わせた、オリジナルブレンドの紅茶を作るといいと思います。また、給食にひまわりや紅茶を使用することで、学生への認知度を上げることができると思います。
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- 市長
ひまわり紅茶はとても面白いアイデアであるため、市内事業者にも展開していきたいと思います。「おいしい紅茶の店」は現在市内に14店舗あり、人口1人当たりの認定店の数が13年連続で日本一となっています。実店舗数でもあと1店舗増えると日本一になるため、そのときは大々的にPRしたいと考えています。
- 教育長
あさぴーのイラストを活用したメニューは提供しているものの、ひまわりをイメージした給食メニューはないため、参考にしたいと思います。ひまわりをぜひ皆さんの学校でも育ててほしいです。
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熊木 陽さん(旭中2年)「みんなが行きやすい街へ」
虫を減らすため、虫のつきにくいツマトネリコやハナミズキの木を植えるといいと思います。また、自転車道を整備することで、名古屋市のベッドタウンとしてより生きると思います。 |
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- 市長
緑が多い街であるため、害虫問題や植物の病気は大きな問題です。今後の参考にしたいと思います。緑と共存した住環境をこれからも守っていきたいと考えています。自転車道の整備は、まちづくりのポイントとなります。健康都市でもあるため、自転車の有効活用を進めていきたいです。
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東中学校
4名(3年生3名、2年生1名)が参加してくれました。
中村 泰成さん(東中3年)「尾張旭市の強みとあさぴーバス」
あさぴー号をもっと活用してみてはどうでしょうか。家が遠い人に自転車通学を許可するか、あさぴー号を中学生の登下校にも活用するといいと思います。 |
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- 市長
コンパクトな街であるため、あさぴー号は効率的であり、鉄道やバスを組み合わせることで大部分を補完できます。もっと増発をしたいですが、運転手不足や労働時間の問題があります。事業者と力を合わせながら、まずは現状の行政サービスを維持していきたいと思います。
- 教育長
自転車通学は事故が多いので、我々としては皆さんの安全安心を守っていきたいと考えています。あさぴー号の活用は、熱中症などの危険回避のためにいいアイデアです。現在の運行時間や運行ルートでいくと難しい面もあるため、皆さんがいかに安全安心に登下校できるかをもっと考えていきたいと思います。
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角 遥都さん(東中3年)「明るく健康な市を作るために」
矢田川沿いのサイクリングロードを城山公園や森林公園まで拡大するといいと思います。 |
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- 市長
立派なサイクリングロードがあるものの利用者が少ないため、サイクリングロードを含めた河川敷の活用を検討しています。特に南北の道幅が狭いため、1周するようなサイクリングロードを作ることは難しい状況です。自転車を活用したまちづくりはしていきたいため、森林公園を自由に走れるような道を作るなどの取組は検討していきたいと思います。
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木藪 響美さん(東中3年)「私たちにもできること」
SNSを活用して情報を届けることで魅力を知ってもらうといいと思います。SNSに詳しい人たちが発信すると効果が高まると思います。 |
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- 市長
市の公式SNSでも魅力的な情報発信をしていきたいと思います。行政が行う場合、公平性も意識しなければならないため、発信内容に限界があります。皆さんの感性で尾張旭の魅力をぜひ発信してもらいたいです。あさぴーを活用した情報発信なども行っているため、改善しながら魅力発信をしたいと思います。
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早川 晃嘉さん(東中2年)「尾張旭駅前を活性化させる~たのしい尾張旭市~」
尾張旭駅前をマルシェ広場にするといいと思います。イベント開催時には、私たちがビラを配るなどイベントを盛り上げることができると思います。 |
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- 市長
駅前広場では、月1回キッチンカーや特産品の販売ブースを招いて駅前マルシェを行っています。今以上ににぎわいを創出できるよう、市民を巻き込んで今後も行っていきたいと思います。市民祭では小学校の鼓笛隊や中学校のステージ演奏で協力してもらっており、会場を盛り上げてくれています。あさひ夏フェスタでも、中学生による水まきボランティアや高校生、大学生もボランティアとして活躍してもらっています。皆さんもいろんな立場で参加してもらえるとうれしいです。輪島市への募金も皆さんの協力があったからこそだと思っています。
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西中学校
4名(3年生1名、2年生3名)が参加してくれました。
※欠席者1名(3年生)
郡 瑠奈さん(西中3年)「SNSの活用」
公式インスタグラムの投稿を増やしたり、「いいね」をしたりすることが必要だと思います。インスタグラムを通してフォトコンテストを開催し、いいものを紹介するといいと思います。 |
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- 市長
インスタグラムは今年の3月に開設しました。市をもっとPRしていくためには、「いいね」をしたり、公式アカウントでもっと投稿したりすることでフォロワーを増やして、PRとなるような投稿を呼び掛けることが必要であると感じています。
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土肥 亮太さん(西中3年)「SNSで魅力を発信!」
名古屋市などと比べて知名度が低いため、SNSを活用して市外の人に尾張旭を知ってもらえる情報発信をするといいと思います。 |
- 市長
他団体など、参考にできるものは取り入れながらやっていきたいと思います。月2回LINEで「あさひレポート」という、市で起こった出来事を写真を交えて発信しています。もっとSNSのフォロワーを増やして市内外にPRできるよう研究していきたいと思います。
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宇佐見 優夏さん(西中2年)「みんなに知ってほしい いちじくの魅力」
「美しいいちじくレシピ」を作って、みんなにいちじくをもっと好きになってもらうといいと思います。 |
- 市長
いちじくジャムといちじくゼリーはまち案内で販売しているため、ぜひ食べてもらいたいです。いろいろなレシピを考案いただき、ホームページなどで紹介することで魅力の発信になります。健康朝食メニューを募集しているため、ぜひいちじくを使ったメニューを提案してもらいたいと思います。
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大森 菜々穂さん(西中2年)「プチヴェールの良さを色んな人に伝えたい」
プチヴェールを給食のメニューに入れたり、ホームページなどで紹介してPRするといいと思います。 |
- 市長
プチヴェールは栄養価の高い野菜であり、市の特産品としてホームページでも紹介していますが、いちじくに比べ生産量も少なく、認知度が低いです。より多くの人に知ってもらえるよう周知したいと思います。
- 教育長
給食では、主に和え物やサラダとして提供しています。「あったらいいなこんな給食」で、小学3年生が「プチヴェールカラフルごま和え」を提案してくれて、今後給食に出ます。「クックパッド」に「プチヴェールのサラダ」のレシピを公開しています。今後も新メニューの開発や、給食メニューを掲載した「クックパッド」を周知していきたいと思います。
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室井 千世さん(西中2年)「人々が訪れたいと思う市を目指して」
いちじくや紅茶のグルメ開発、「ポケモン GO」に市の公式ルートが登場するなど魅力ある街なので、学生も一体となって魅力を提案するといいと思います。 |
- 市長
「ポケモン GO」の公式ルートは7月から登場し、「シンボルロードを歩こう」など10ルートを登録しています。7月の1か月で30人がルートを歩いています。また、6月から、本市ならではの地域資源を活かした着地型観光商品を開発し、モニターツアーとして販売を開始しています。ぜひ学生の皆さんの意見や発想をこれからも教えてほしいと思います。実現できるものはしていきたいです。
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総括
市長
尾張旭市はどういう街なのか、就任以来ずっと考えています。その中で1年間かけて新しい総合計画を策定し、この4月からスタートさせました。そこには、今後10年間の市の歩む姿が描かれています。そして、めざすまちの未来像を「幸せつむぐ 笑顔あふれる 尾張旭」と決めました。いろいろな意見や目指す姿がありましたが、この未来像が実現できれば、すべての市民が笑顔で幸せになれる、それだけですべての意味を成すのではないかと思っています。「幸せつむぐ 笑顔あふれる 尾張旭」の言葉だけでも頭の中に残してもらえたら、大変うれしく思います。
この尾張旭市は、皆さんが思っている以上に住みやすい街です。ジブリパークのある長久手市や、瀬戸物がある瀬戸市のような、誰もが知っているような特徴はありませんが、市民が楽しく、健康に暮らすことのできる街として、住み心地の良さという強みがあります。今日の会議を契機に、ぜひ皆さんがふるさと尾張旭を愛していただけるとありがたいなと思います。そして、できれば皆さん一人ひとりがSNSなどでPRしてもらうことで、さらに尾張旭の地元愛あふれるファンが増えてくれることを期待しています。
教育長
今日皆さんが、自分の考えた意見を発言して、市長に聞いてもらい答えをもらいました。令和の時代でどういう教育が大切かというと、一つは「対話の教育」と言われています。「対話の教育」は、自分の考えを言って他の人の意見を聞き、そうすることで新しいことが生まれるというものです。今日も皆さん自分の意見を言って、市のことや考え方を聞いて、自分ならこうしたいといったことを学んでもらったと思います。そういうことがとても大切なので、今日きちんと「対話」をして、新しいものが生まれたということを持ち帰ってもらいたいと思います。
今日のために尾張旭の魅力を考えて、探してもらったと思います。尾張旭にはいろいろな資源が眠っています。そうした魅力を皆さんで掘り起こしてもらいたいと思います。そして、その魅力を発信してもらうことで、きっと市がいい方向に向かうと思います。