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女性の意見を聴く会~みんなでジェンダーギャップを考える~

ページID:0027127 更新日:2024年2月19日更新 印刷ページ表示

令和6年1月28日(日曜日)に、市内在住・在勤・在学の18歳以上の方を対象に、参加者と議員がともに学ぶ機会として「女性の意見を聴く会~みんなでジェンダーギャップを考える~」を開催しました。
当日は、公益財団法人東海ジェンダー研究所の日置雅子先生を講師に迎え、「ジェンダーギャップについて」をテーマにした説明の後、ワークショップ形式で話し合いを行いました。

チラシ

目的

​暮らしの中にあるジェンダーギャップによって生じている問題を知り、一般的にジェンダーギャップにおいて不利といわれる女性の意見を聴くことで、女性の視点から住民の声を反映させるとともに、政治分野における男女共同参画を考える機会とします。

当日の流れ

  1. あいさつ
  2. 講師による説明
  3. ワークショップ
  4. グループ発表、全体共有
  5. 講評

参加者

  • 市民 19名
  • 議員 20名(全議員)

当日の様子

講師による説明

はじめに、講師から、私たちの身の回りにあるジェンダーギャップ、行政や政治との関わり、気を付けたいアンコンシャス・バイアスなど、「ジェンダーギャップについて」の基礎的な説明がありました。

説明写真1説明写真2

ワークショップ

講師をファシリテーターとして、1グループ当たり4~5名(市民と議員それぞれ2~3名ずつ)の合計8グループに分かれてワークショップを行いました。
「日常生活でモヤっと感じたこと」をテーマに各グループで活発な意見交換がなされました。

ワークショップ写真1ワークショップ写真2

 

日常生活でモヤっと感じたこと
家庭
  • 婚姻後の苗字は、当たり前のように男性の苗字にすることを求められた
  • 「主人」「家内」「嫁」という呼び方
  • 女性が家事をして当たり前、「家事を手伝う」という夫の言い方
  • 共働きなのに、先に帰った夫が夕食の準備をしていないとき
  • 男性が週3回夕食担当をしていると「えらいね、すごいね」と言われる
  • 家事ハラ、育児ハラ
  • 法事のときにお酌するのは女性
  • 専業主夫になりたい人もいる
地域
  • PTAや地域ボランティアなどにおいて、共働き家庭が想定されていない
  • PTAの会長が男性で母代(母親代表)が女性であるという制度
  • 「女なんだから」「女のくせに」と言われる
  • 大きな声で女性を威嚇する男性(団塊世代)がいる
  • いろいろな集まりで男性が会長、女性が副会長であることが多い
  • 自治会での女性の難しさ(自治会の役決めで女性が出ることに対して言われる、慣習・しきたり)
仕事
  • 扶養制度が女性の社会進出を妨げているのではないか
  • 保育園や小学校の先生は女性が多いが、中学校以上の先生は男性が多い
  • レストランのシェフは男性が多い
  • 女性の「働きたい・働きたくない」は個人で決めればよいのであって、一律に「右にならえ」は違うと思う
  • 女性はドレスコードにおいてワンピースを指定される
  • 女性議員が少ない
その他
  • 世代によって感じるジェンダーギャップが違う
  • お店の店員が名刺を渡しながら話しかけてくるのは夫
  • 都合が悪くなると「女らしさ」「男らしさ」が出てくる
  • 子どものころからの「女らしさ」「男さしさ」の刷り込み
  • 「男だったらこういう風にする」にとらわれている、男はだまってブラックコーヒーなど
  • すべてが平等といわれると、生活する上で女性の負担が多くなる
  • 神社の氏子は男性
  • 小学生が被る黄色帽子は男の子が「キャップ」、女の子が「ハット」
  • イベントの参加費は男性が高く、女性は低いことが多い

グループ発表、全体共有

各グループで話し合われた内容を全体に共有するため、代表者によるグループ発表を行いました。
グループごとに話題や考え方が異なり、様々な意見に触れる機会となりました。
また、ジェンダーギャップを解消していくための意見も共有されました。

発表写真2発表写真1

ジェンダーギャップを解消していくために
  • コミュニケーションをとろう。
  • 女性のロールモデルをつくろう。
  • 今はちょうどジェンダーギャップの過渡期。若い世代は共働き、家事分担や産休を上手にこなしている。若い世代にバトンを!
  • 1人の「人」としてお互いを思いやって、尊重しよう。
  • 「女らしさ」「男らしさ」を不利になったときに出すのではなく、「人間らしさ」で考えよう。

アンケート結果

参加者

ジェンダーギャップに関する理解度は高まりましたか
高まった 11人
やや高まった 6人
変わらない 2人
あまり高まらなかった 0人
高まらなかった 0人
この会が男女共同参画を考えるきっかけとなりましたか
なった 17人
ならなかった 1人
その他 1人
市議会や議員を身近に感じることができましたか
できた 19人
ややできた 0人
あまりできなかった 0人
できなかった 0人
自由意見
  • 今回は更なる気づきになりました。
  • 議員さんと対等に意見交換ができる場であったのが良かったです。
  • 様々な人の意見が聞けて良かったです。

議員

ジェンダーギャップに対する理解は高まりましたか
高まった 6人
やや高まった 10人
変わらない 4人
あまり高まらなかった 0人
高まらなかった 0人

一般的にジェンダーギャップにおいて不利といわれる
女性の意見を聴くことができましたか

できた 6人
ややできた 9人
ややできなかった 2人
できなかった 3人
自由意見
  • 男女間の格差は、年代や生活環境によって違うことが分かりました。
  • 自分の感じていなかった部分にもジェンダーギャップがまだまだ存在するのだと改めて感じました。
  • 家庭、地域、仕事場等で、固定観念にとらわれた気分を害する発言を無意識にしている事例などを聞けました。
  • 女性が社会で認められるのは、男性よりはるかに多くの仕事をこなさないといけない事を理解しました。
  • ジェンダーギャップは家事分担から賃金格差、社会進出まで幅が広いことが分かりました。
  • 共働きが普通になった現代社会では、家庭や地域、仕事場での男女の役割分担のあり方や制度改正は、安定した持続可能な暮らしのためには、最重要課題だと再認識させられました。

今後について

「女性の意見を聴く会~みんなでジェンダーギャップを考える~」では、参加者の皆さんから家庭や地域などでの日常生活において、ジェンダーギャップによって生じるモヤっと感じた多くの意見をいただきました。
皆さんからいただきました意見の中で、自治会、小学生の黄色帽子、PTAの案件につきましては、尾張旭市での現状を確認し、女性の意見を聴く会資料 [PDFファイル/440KB]として取りまとめましたのでご覧ください。
ジェンダーギャップをはじめとする問題や女性の政治参画を含めた男女共同参画については、社会全体の課題ではありますが、この会を通じて得た気づきや意見を大切にして、議会活動に生かしていきたいと思います。

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